発電コスト安の原発利用を 長期方針を閣議決定 

 政府は21日、国の原子力委員会(岡芳明委員長)がまとめた、原子力政策の長期的な方針を示す「原子力利用の基本的考え方」を閣議決定した。原発は発電コストが安く温室効果ガスの排出量が少ないと主張した上で、経済への影響や地球温暖化への対応を踏まえ、原発の利用を進めると明記した。

 見直し時期を迎えているエネルギー基本計画などで、原発の長期的な役割を明確にし、対策を検討するよう求めた。

 原子力委員会が長期方針をまとめるのは2005年の原子力政策大綱以来で、11年の東京電力福島第1原発事故後では初めて。「考え方」は今後5年をめどに改定する。


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