慈恵医大、患者に報告書交付を 肺がん疑い放置で答申書 

 東京慈恵会医大病院で肺がんの疑いがあると指摘された男性=2月に72歳で死亡=の画像診断報告書が約1年間放置されていた問題で、病院は20日、画像診断などの検査報告書を速やかに患者に交付することや、見落とし回避に向けた人的な支援態勢強化などの改善策を盛り込んだ第三者委員会(委員長・前東京地裁所長の貝阿弥誠弁護士)の答申書を公表した。

 答申書は、この男性以外にも過去に5人の患者に同様の事例があったことに言及。「診療情報が治療に生かされず患者の病状悪化を招くことは明らかな医療事故。確認不足という単純ミスを根絶してほしい」と指摘している。


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