1億5千万円詐取で実刑 元経理担当の女、大阪地裁 

 淀川製鋼所の子会社の鉄鋼販売会社「ヨドコウ興産」(大阪市西淀川区)から現金1億5千万円を自分の口座宛てに送金し詐取したとして、電子計算機使用詐欺罪に問われた元経理担当社員野田文恵被告(45)=同市=に大阪地裁は19日、懲役2年6月(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

 野田被告は「会社の指示でやった」と無罪を主張したが、柴山智裁判官は被告宅の家宅捜索で振込書類が発見されたことなどから、送金は会社に無断で実行していたと認定。「被害金が多額で、会社の信用を裏切る悪質な犯行だ」として実刑が相当と判断した。


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