イラク、モスル市民4万人死亡か ISによる人間の盾で被害甚大 

モスル大学の構内=7月12日、イラク・モスル東部(共同)

 【カイロ共同】イラクのジバリ元外相は、過激派組織「イスラム国」(IS)からのイラク北部モスル奪還作戦で、市民4万人以上が死亡したとの情報機関の分析結果を明らかにした。英ニュースサイト「インディペンデント」が20日までに伝えた。

 昨年10月に始まり、イラクのアバディ首相が10日に勝利宣言した奪還作戦で市民の死者数が伝えられるのは初。多くの市民が「人間の盾」とされ、犠牲となった実情が明らかとなった。

 ジバリ氏は、イラク北部クルド自治政府の情報機関による報告書の内容としている。ISによる攻撃のほか、イラク軍や連邦警察部隊の大規模爆撃で市民が犠牲になったという。


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