東芝社長、巨額赤字を謝罪 半導体分社で臨時株主総会 

東芝の臨時株主総会に入る株主ら=30日午前、千葉市の幕張メッセ

 経営再建中の東芝は30日、半導体事業の分社化への承認を求める臨時株主総会を千葉市の幕張メッセで開いた。綱川智社長は冒頭「株主さまに度重なるご迷惑をかけ、おわびいたします」と述べ、米原発子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)の経営破綻で過去最悪の赤字に陥ることを謝罪した。株主からは「突然の巨額損失は納得がいかない」と怒りの声が飛んだ。

 上場廃止への懸念を表明した株主に対し、綱川氏は「廃止にならないよう全力で努力する」と答えた。

 総会は巨額損失を穴埋めするための分社化を承認し、午後1時半ごろ終了した。


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