殺人と窃盗適用、懲役18年 鳥取、6年後に被害者死亡 

 鳥取県米子市で2009年、元勤務先のホテルの男性支配人を襲って現金を奪い、6年後に死亡させたとして、強盗殺人などの罪に問われた同市の無職石田美実被告(59)の裁判員裁判で、鳥取地裁は20日、強盗殺人罪の成立を認めず、殺人と窃盗罪を適用して懲役18年の判決を言い渡した。求刑は無期懲役だった。

 被告は全面的に否認して無罪を主張したが、辛島明裁判長は被告が事件直後に230枚の千円札を自分の口座に入金しており、事件後になくなった金額や紙幣の枚数に近いことなどから「犯人像と一致し、犯行の機会もあった」と判断した。


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