描いた未来天井投影 VRで運転士気分も 「いすみらい美術館」18日から運行 いすみ鉄道

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 いすみ鉄道(大多喜町)は18日、子どもたちの描いた未来の暮らしの絵画を列車の天井に投影し、運転台からの映像を仮想現実(VR)対応スコープで見られる「いすみらい美術館」列車の出発式を大原駅で開いた。体験乗車も行われ、同列車の企画に加わった沿線の中高生ら約60人が乗車。斬新な演出に声を弾ませた。19日から運行する。

 同列車は全国初の取り組み。沿線6中学高校による「中高生いすみ鉄道存続プロジェクト会議」とNTTドコモがコラボして実現した。NTTドコモは子どもたちの夢を応援しようと、2002年から中学生以下を対象に「未来のくらし」をテーマにした絵画コンクールを開催しており、同会議が沿線に菜の花の種をまいたり、駅舎を清掃するなどの活動に共感した。

 出発式で、鳥塚亮社長は「地元の中高生が、いすみ鉄道を活用して地域を盛り上げようとしている。未来につながる鉄道、沿線になればと思う」とあいさつ。同会議を指導してきた県立大多喜高校の森田圭一教諭(40)も「企画に参加して改めていすみ鉄道の魅力を感じた」と話した。

 天井を窓に見立てた「いすみらい青空ウィンドウ」では、プロジェクターを使って歴代の優秀作品を青空などをバックに紹介。窓上の掲示スペースには、16年の受賞作品18点を展示している。

 VR対応スコープは各座席に設置する。運転台から撮影する360度の映像をリアルタイムで見ることが可能で、運転士気分を満喫できる。

 4駅(新田野、上総東、西大原、大原)の駅名を「未来が輝かしいものであるように」と中高生とドコモが一緒に考案。「ドこまでもキミと新田野」「コころに花を上総東」「モっと笑顔に西大原」「未来へ出発!大原」と名付けられ、いずれも同校3年で、前生徒会長の小林颯太さん(18)と前同鉄道対策委員会長の池田珠桃さん(18)らが発表した。表示板に1年間掲示される。

 体験乗車した同校2年の千葉洋さん(17)は「スコープは思っていたよりリアル。プロジェクターも見やすい」と声を弾ませた。

 同列車は4月16日までの土日祭日に運行。大多喜駅午前11時58分発大原駅行きと、大原駅午後0時47分発上総中野駅行きで、普通料金で乗車できる。