井口同点弾で有終 千葉ロッテ

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引退セレモニーで胴上げされる千葉ロッテの井口資仁内野手=24日、千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアム
千葉ロッテ-日本ハム 9回千葉ロッテ無死一塁、井口が中堅右に同点2ランを放つ=ZOZOマリン

千葉ロッテ-日本ハム最終戦(日本ハム15勝10敗、14時、ZOZOマリンスタジアム、30096人)
 
日本ハム
000000210000-3 
001000002001x-4 
千葉ロッテ
(延長12回)
▽勝 田中靖12試合1勝1S
▽敗 白村22試合1勝3敗1S
▽本塁打 加藤5号①(高梨)井口2号②(増井)

 【評】千葉ロッテがサヨナラ勝ち。1-3の九回に井口の2号2ランで追い付き、延長十二回1死二、三塁から鈴木の右前適時打で勝負を決めた。十二回を抑えた田中靖が2年ぶりの白星。日本ハムは九回に増井が同点を許したのが痛かった。

◆「ファンの思い乗った」

 球場に詰め掛けた3万人超のファンの思いを込めた打球が、バックスクリーン右横へ飛び込んだ。2点を追う九回。この日が引退試合となる千葉ロッテの井口が増井の149キロをとらえ、起死回生の同点2ラン。「シーズン中は失速していた球だが、みんなの思いを乗せてフェンスを超えてくれた」。21年間の最後を彩る一発を放ち、笑った。

 「今季一度も守ってないので」と慣れ親しんだ二塁で守ることは辞退し、6番・指名打者で最後の試合に臨んだ。直前の代打清田が安打で出塁し、無死一塁で入った打席。「何とかつなぎたかった」。4球目、甘く入った直球を振り抜いた。

 「役者が違う」とは感慨深げな伊東監督。そして、こう続けた。「出るからには全力を尽くす。井口らしさを見せてくれた」

 「若手に出場機会を与えたい」と志願して8月28日に登録抹消されてから1カ月間、2軍でこの日のために練習を重ねた。試合開始約4時間前にグラウンドに入り、若手と汗を流す。「忘れかけていた感触。ファームで打ち込んだ結果が出た」。充実の表情で振り返った。

 試合中のベンチの中では笑顔が多かったが、セレモニーのあいさつでは思わず言葉を詰まらせた。「全ての方々に感謝して、ユニホームを脱ぎたい」。日米通算2254安打。日本、世界でともに頂点を経験した大打者は、感謝の言葉で現役生活を締めくくった。

◆鈴木がサヨナラ打

 千葉ロッテの鈴木が同点の延長十二回1死二、三塁にサヨナラ打。「井口さんが打ってくれたから、あの回があった。良い一日にしたかった」とうなずき、井口は「一番頑張っている大地(鈴木)が打ってくれた」と後輩をたたえた。

 28歳の主将は今季から二塁手に転向し、「特にこの1年は話す機会が多かった」と井口に多くの助言を受けてきた。「一緒に野球をやれて幸せだった」と、大先輩と共に戦った6年間を振り返った。

◆栗山監督も井口たたえる

 日本ハムは引退試合の井口に3-1の九回に同点2ランを許し、延長十二回の末にサヨナラ負けした。栗山監督は「積み上げてきた技術。素晴らしい」と井口をたたえ、一発を浴びた増井も「引退をされる方の打撃じゃない」と脱帽した。