論説

東京五輪へ幅広い活躍を 10周年迎えたチーバくん

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 “千葉の顔”として地元に貢献する県マスコットキャラクター「チーバくん」。今月、誕生10周年の節目を迎えた。ふっくらとして親しみのある格好の着ぐるみやイラストは「元気と癒やしをもたらす」と人気だ。外国人には「KAWAII」の文化を発信している。県庁内では台湾常駐も検討されており、息の長い幅広い活躍を期待したい。

 2007年に千葉国体のPR役で登場し、11年に県の公式キャラに昇格したのがチーバくん。「県民との触れ合い」「県外へのPR」を柱に掲げて活動を展開してきた。

 県報道広報課によると、昨年のイベント参加回数は約千件、デザイン使用許諾状況は約1200件に上った。いずれの実績も年々、増加傾向にある。「きょうは何の日」「県内のイベント情報」などを1日数回つぶやくチーバくんのツイッター(短文投稿サイト)は現在、約19万7千人のフォロワーがいる。

 同課はこうした常に露出する地道な取り組みが、人気を維持している要因と分析する。ツイッターは「20~30代の女性ファンが多い」という。

 横から見ると、県の形となるデザイン。この分かりやすさも支持されている一因だろう。千葉市の女性は「私は出会った人に『チーバくんの喉仏あたりに住んでいる』とよく話す。チーバくんはみんなに浸透しているから、会話が盛り上がる」。

 いわゆる「ご当地キャラ」。県内は1990年、八街市で登場した「ピーちゃん」「ナッちゃん」が草分けの一つという。県のまとめでは昨年末までに、51自治体に計71種類あり、まさに百花繚乱(りょうらん)。

 ただ、一時のブームは薄れた感もぬぐえない。せっかく生み出した町おこしの最前線に立つ地域の看板を地盤沈下させないため、今後はしっかり育てていく視点が重要になる。継続的なPRや工夫を凝らした運用で定着してほしい。同課は「市民に認知されれば口コミで広がっていく」とエールを送る。

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、県内は訪日客を回遊させることが課題となっている。その際、各地のキャラクターが案内役になれば、効果的なおもてなしになる。県代表のチーバくんをはじめ、ご当地キャラの活躍の場はまだまだ開拓の余地がある。