指定医以外が不妊手術、群馬 旧優生保護法下

旧優生保護法の不妊手術で、群馬県が公開した資料=26日午後、前橋市

 旧優生保護法(1948〜96年)下で障害者らに不妊手術が繰り返された問題で、群馬県優生保護審査会が事前に指定した医師とは別の医師が本人同意のない手術をし、旧厚生省が法律違反と指摘した事例があったことが26日、県に情報公開請求した資料で分かった。

 国はこれまで「厳格な手続きを経ていた」と説明しているが、ずさんな運用実態を示す一例と言え、識者は「審査会が機能を果たしておらず、国の論理が破綻していることを裏付ける資料だ」と指摘している。

 公開されたのは、手術に関して県と国がやりとりをした文書など。


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