2018年4月26日 08:50 | 無料公開
初の素粒子衝突の様子を示すコンピューター画像。電子と陽電子が中央で衝突し、生まれた素粒子などが直線や弧を描いて飛び散っている(高エネルギー加速器研究機構提供)
高エネルギー加速器研究機構(茨城県)は26日、新型加速器「スーパーKEKB(ケックビー)」で素粒子同士を衝突させる実験に初めて成功したと発表した。今後、衝突を数多く繰り返すことで宇宙誕生直後に似た環境を再現し、謎の多い当時の状況を知る手掛かりを探す。
同様の実験は海外や、2010年まで稼働していた高エネ研の旧型加速器でも行ってきた。スーパーKEKBは効率を大幅に上げるため、ビームを細くして含まれる素粒子を増やし、衝突が最大40倍起きやすくなるように設計した。
素粒子は星や生物を構成する最小単位。