神鋼、組織ぐるみで改ざん疑い 特捜部「不正競争」を視野

神戸製鋼所神戸本社=25日午前、神戸市

 神戸製鋼所の製品データ改ざん問題で、東京地検特捜部と警視庁捜査2課が、幹部も含め組織ぐるみで不正を繰り返していた疑いがあるとみて捜査していることが25日、関係者への取材で分かった。不正競争防止法違反(虚偽表示)罪などの適用を視野に調べる。

 神鋼が3月に公表した最終報告書によると、国内外の23工場で、アルミや銅製品などについて強度などの品質データを改ざん。顧客の求める仕様を満たさない製品を出荷していた。不正は1970年代から続き、対象製品は航空機や新幹線などに使用されていた。


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