中国軍、より多くの海外基地必要 内部資料で海兵隊専門家

中国、パキスタン、バングラデシュ、ジブチ、バヌアツ

 【台北共同】中国軍の海兵隊に当たる海軍陸戦隊の専門家が海外基地の展開について「わが国は近い将来、より多くの海外基地をつくる必要がある」と指摘、増強の必要性を内部資料で強調していたことが22日、分かった。

 中国軍は昨年8月、ジブチで初の海外基地運用を開始。パキスタンやバングラデシュなど各国で進む中国による港湾整備は軍事転用も可能と懸念される。中国は「中国脅威論を言い立てている」と反発するが、本音では軍事利用を狙っている実態が浮かび上がる。

 海軍陸戦隊の養成機関、海軍陸戦学院の専門家らが昨年7月末刊行の内部資料に「海外基地展開」に関する論文を掲載した。


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