橋桁事故2年、安全誓う碑設置 神戸市北区、遺族が要望

橋桁落下現場の国道176号の脇に設置された石碑の前で、手を合わせる横河ブリッジの有原隆雄常務=22日午前、神戸市

 神戸市北区の新名神高速道路で巨大な橋桁が建設中に落下し、作業員2人が死亡、8人が重傷を負った事故から2年となる22日、落下現場の国道176号の脇に再発防止と安全を願う思いを込めた石碑が設置された。設置式には工事関係者が出席し、犠牲者に1分間の黙とうをささげた。

 「工事安全誓いの碑」と刻み込まれた碑は、請け負っていた横河ブリッジ(千葉県船橋市)が事故の経験の継承を求める遺族の要望を踏まえて設置を決めた。

 同社の有原隆雄常務は、式のあいさつで「全ての工事で、安全管理態勢の強化を注意深く、継続していく必要がある」と強調した。


  • LINEで送る