IMFC、貿易摩擦対話で解決を 北朝鮮は世界経済を脅かすリスク

 【ワシントン共同】国際通貨基金(IMF)の運営方針を決める国際通貨金融委員会(IMFC)は21日(日本時間22日)、声明を採択して閉幕した。米中貿易摩擦を念頭に、保護主義に対処するため「さらなる対話と行動」の実施が必要と表明。北朝鮮を含む地政学的緊張の高まりや、低所得国の過剰債務などを、世界経済を脅かすリスク要因に挙げた。

 声明には「通貨の競争的切り下げを回避する」との文言も盛り込まれた。IMFのラガルド専務理事は閉幕後の記者会見で「保護主義的な貿易政策に懸念が出ている」と強調。課題の解決には「ルールに基づく多国間の枠組みを活用すべきだ」と述べた。


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