標識の色、誰でも見やすく 五輪控え経産省が規格改正

日本工業規格改正前の標識の色(上)と改正後の標識の色

 経済産業省は20日、色覚に障害がある人でも識別しやすくなるよう標識に使われる6色の色味を定めた日本工業規格(JIS)を改正、公示した。

 同日会見した日本標識工業会などによると、色覚障害者は男性を中心に日本で300万人、世界では3億人いるとされる。2020年東京五輪・パラリンピックに向け、海外から訪れる人々にも見やすい色味の標識が広まりそうだ。

 規格では、禁止や危険を示す赤、注意を示す黄など各色の色味が定められ、「禁煙」や「救護所」などの各種標識に使われている。しかし色覚障害のタイプによっては、従来の赤では黒と見分けが付きにくいなどの問題があった。


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