2018年4月20日 13:42 | 無料公開
19日、キューバの人民権力全国会議(国会)で演説するラウル・カストロ氏(左)(UPI=共同)
【ハバナ共同】社会主義国キューバで19日、国家評議会議長(元首)を引退したラウル・カストロ氏(86)が人民権力全国会議(国会)で退任演説をし、憲法を改正して首相職を創設する可能性に言及した。閣僚評議会(内閣)議長は現在、国家評議会議長が兼務しており、首相の役割を果たすポストはない。
これまで兄の故フィデル氏とラウル氏のカストロ兄弟に集中してきた権力を分散し、集団指導体制を強化する狙いとみられる。
またキューバ共産党トップである第1書記の任期が満了する2021年に「一兵卒に戻る」と述べ、退任する意向を表明した。