CTで空の安全を強化 羽田国際線、五輪控え

羽田空港で運用が始まったCTと「スマートレーン」を組み合わせた手荷物検査=19日午前

 羽田空港の国際線ターミナルビルで19日、コンピューター断層撮影装置(CT)を使った手荷物検査が国内で初めて本格運用された。導入を主導した国土交通省は、2020年東京五輪・パラリンピックを控え、検査精度の向上による安全強化を目指す。

 国交省によると、CTでは全方位からエックス線を手荷物に照射でき、荷物を開けて確認する手間が減らせる。これまで人の目に頼ってきた危険物かどうかの判断も自動で行う。従来はエックス線を一部の方向からしか照射できなかった。

 国交省は従来の検査方法と比較して有用性を確認し、ほかの空港も含めて導入を拡大する方針。


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