流しびなに祈りを込めて 旧暦3月3日に鳥取で

鳥取市用瀬町地区の千代川で行われた「流しびな」=18日午後

 旧暦の3月3日に当たる18日、鳥取市用瀬町地区の千代川で、和紙や紙粘土で作ったひな人形を流す「流しびな」が行われた。地元の幼稚園児らが着物姿で川に向かって祈る様子を多くの参加者が見守った。

 流しびなは、江戸時代後期から伝わる無病息災を祈るための伝統行事として、日本全国に今なお受け継がれている。園児らはわらを使って舟のように編んだ「桟俵」に男女一対のひな人形やひし餅、桃の小枝などを乗せて川に流した。実行委員会によると、平日にもかかわらず、約5千人が園児らを見ようと集まった。


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