静岡で新茶の初取引 昨年より6日早く

「新茶初取引」で取引が成立し、手打ちする関係者=18日午前、静岡市葵区の静岡茶市場

 新茶シーズンの本格的な到来を告げる「新茶初取引」が18日、静岡市葵区の静岡茶市場で開かれた。今年は3月ごろから温暖な気候に恵まれ、生育が早まったため、昨年より6日早い取引の開始となった。静岡県富士宮市で生産された手もみ茶が1キロ109万円の高値を付けた。

 午前7時すぎ、ベルの音を合図に取引が始まると、仕入れ業者が鮮やかな緑色の茶葉を直接手に取り、色や香りを確認。そろばんをはじき価格を提示する仲立ち人と交渉を行った。取引が成立するたびに「パン、パン、パン」という手打ちの音があちこちで響き、約千人が集まった市場は熱気に包まれた。


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