硫黄島で日米合同慰霊祭 戦争の惨禍乗り越え、誓う平和

硫黄島で行われた日米合同の慰霊式=24日午後、東京都小笠原村(代表撮影)

 太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)で24日、19回目となる日米合同の慰霊式が営まれた。両国の遺族や政府関係者、退役軍人ら約230人が日米約2万9千人の戦没者を追悼し、戦争の惨禍を乗り越えた両国の絆と平和を改めて誓い合った。

 日本側の遺族でつくる硫黄島協会の寺本鉄朗会長(73)は「今日の平和と繁栄が勇敢な戦士たちの尊い犠牲と日米両国民のたゆまぬ努力の上に成り立っていることを忘れてはならない」と訴えた。米国硫黄島協会のスミス前会長(元海兵隊中将)もあいさつした。

 慰霊式は戦後50年の1995年、両国の友好親善を目的に始まった。


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