ロシア、米に報復検討 輸入制限に批判相次ぐ

ジュネーブのWTO本部=2015年6月(AP=共同)

 【モスクワ、ジュネーブ共同】トランプ米政権が鉄鋼とアルミニウムに高関税を課す輸入制限を発動したのに対し、ロシアは23日、米国からの輸入品に対する報復措置の準備を検討する考えを表明した。インタファクス通信が伝えた。世界貿易機関(WTO)はジュネーブで会合を開き、加盟各国から「WTOルール違反だ」との批判が相次いだ。

 トランプ政権の保護主義的な強硬政策に対し、WTOへの提訴など貿易相手国による報復の連鎖が広がる可能性がある。

 インタファクスによると、ロシア産業貿易省のエフトゥホフ次官は米輸入制限が「WTOルールに明白に違反している」と述べた。


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