JR西、列車速度を無線で制御 在来線で導入へ

記者会見するJR西日本の来島達夫社長=22日午後、大阪市

 JR西日本は22日、列車から無線で発信する位置情報を基に、運行間隔や速度を制御する新システムを在来線に導入する方針を明らかにした。既に実証実験を終え、数年以内の運用開始を目指す。線路上に設置された自動列車停止装置(ATS)に代わるシステムで、より迅速に緊急ブレーキを作動させることが可能になる。

 来島達夫社長が定例会見で発表した。将来的には、新システムを活用した自動運転の可能性も視野に入れているという。

 JR西によると新システムは、ブレーキの自動制御のほか、列車の異常接近や衝突を避けられ、踏切内の障害物も瞬時に検知できる。


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