北朝鮮の核巡り研究者議論 「五輪で大きな変化」 

広島市で開かれた北朝鮮の核開発などを話し合う国際シンポジウム=17日

 北朝鮮の核開発などアジアの核問題について、日韓の研究者らが話し合うシンポジウムが17日、広島市中区で開かれ、韓国・ソウル大の金聖哲教授は現在の北朝鮮情勢について「平昌五輪が重要なきっかけとなり、今大きな変化が起きている」と報告した。

 広島市立大などが主催し、市民ら約90人が参加。金氏は「北朝鮮は非核化の意思を示した。その検証や平和構築には米朝間だけでなく国際機関など他者を交えた保証がなされるべきだ」と述べ、日中ロなど周辺国の関与の必要性も訴えた。

 別の研究者からは「北朝鮮が求める体制保証とは、核保有をしたままの体制ではないのか」などと指摘する意見も出た。


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