ソニー労災、二審も認めず 社員自殺、両親の控訴棄却 

 ソニーでエンジニアとして働いていた男性=当時(33)=が2010年に自殺したのは、職場でのパワハラや退職強要でうつ状態になったためだとして、大阪府在住の両親が国に労災認定を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(甲斐哲彦裁判長)は22日、請求を棄却した一審東京地裁判決を支持し、両親の控訴を棄却した。

 16年12月の一審東京地裁判決は、上司が「おまえは子どもでもできる仕事しかしていない」と暴言を吐いたことや、自殺直前まで人事部が面談で退職を強要し、男性に軽いうつ症状があったことを認めたが、心理的負荷の程度が特別に強いとは言えないと判断していた。


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