部活死亡事故で再捜査要望認めず 福岡高検 

 大分県立竹田高校で2009年、剣道部の練習中に工藤剣太さん=当時(17)=が熱中症で死亡した事故で、業務上過失致死容疑で書類送検された元顧問ら2人を大分地検が不起訴にしたのは不服として、福岡高検に再捜査を申し立てた両親に、高検は20日、要望を認めることはできないとの判断を伝えた。

 元顧問ら2人に賠償責任を負わせるよう両親が県に求めた民事訴訟では、一審の大分地裁が16年に元顧問の重過失を認定した判決が、昨年10月に確定している。両親は「刑事事件が不起訴で終わるのは納得できない」として昨年5月、大分地検に指導監督権限を持つ福岡高検に再捜査を求めていた。


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