2018年2月20日 12:52 | 無料公開
革手錠のレプリカ=2002年
名古屋刑務所で2002年、受刑者の腹部を革手錠で締め付けて2人を死傷させたとして、特別公務員暴行陵虐致死と同致傷罪で有罪判決を受けた元刑務官4人の第2次再審請求について、名古屋地裁(斎藤千恵裁判長)は20日、請求を棄却する決定をした。
弁護側は、革手錠による締め付けでは医療記録に記載された大きさの傷は生じないとする専門家の分析結果などを証拠提出したが、斎藤裁判長は分析方法について「腹部の周囲に均等に力がかかるという仮定に基づいており、確定判決が認定した革手錠の使用状況と異なるのは明らかだ」と指摘した。