青森・東通原発の建設再開を要望 地元村長、東電社長に 

東京電力東通原発の建設工事再開を求める要望書を東電の小早川智明社長(右)に手渡す青森県東通村の越善靖夫村長(左)=20日午前、東京・内幸町の東電本社

 東京電力が福島第1原発事故後に建設を中断した東通原発(青森県東通村)を巡り、東通村の越善靖夫村長は20日、東電本社(東京都千代田区)で小早川智明社長と面会、建設工事の早期再開などを求める要望書を手渡した。越善村長は「中断は原子力との共生を掲げる村にとって存亡に関わる」と訴えた。

 要望書では工事の遅れによる地域経済への影響の緩和や、原子力災害対策の強化を求めている。

 面会後、越善村長は「東日本大震災前は2018年度から固定資産税が入ってくるはずだった。今の状況では村の財政計画が崩れてしまう」と述べた。

 東通原発は11年1月に着工した。


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