欧州中銀副総裁にスペイン経済相 6月就任へ 

スペインのデギンドス経済・産業・競争力相=19日、ブリュッセル(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は19日、ブリュッセルで開いたユーロ圏財務相会合で、欧州中央銀行(ECB)次期副総裁にスペインのデギンドス経済・産業・競争力相を内定した。3月のEU首脳会議での承認を経て、6月1日に就任する。

 ポルトガル出身のコンスタンシオ副総裁の後任。ECBの金融政策はユーロ圏各国の経済と密接に絡んでおり、政治家であるデギンドス氏の副総裁への転身で、政治の影響力が及ぶとの懸念の声もある。

 デギンドス氏は選出後、記者団に対し「ECBの独立性を守る」と強調した。

 副総裁候補にはアイルランド中央銀行の総裁も名乗りを上げていたが、辞退した。


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