日本合成化学に岐阜県が厳重注意 基準1万倍の水銀報告せず 

 岐阜県は19日、大阪市に本社を置く日本合成化学工業が、大垣工場(岐阜県大垣市)の敷地内の土壌から2015年、最大で国の基準値の1万200倍の水銀を検出していたのに、県に報告していなかったなどとして、口頭で厳重注意した。

 県は事業者に対し、土壌や地下水の調査で有害物質による汚染を確認した場合は速やかに報告するよう要綱で求めているが、同社は「要綱は認識していたが、周辺環境に影響が出ていないため、報告していなかった」としている。土壌は16年に撤去して処分していた。


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