避難解除区域で祭り復活 田植え踊り、福島・浪江 

福島県浪江町請戸地区の「安波祭」で奉納された田植え踊り=18日

 東京電力福島第1原発事故による避難指示が昨年3月末に解除された福島県浪江町請戸地区のくさ野神社で、豊漁や豊作を願う「安波祭」が18日、事故後初めて行われた。冷たい浜風が吹く中、鮮やかな衣装を身に着けた地元の子どもらが、田植え踊りを奉納した。

 安波祭は江戸時代から続く伝統行事で、毎年2月に開催されていた。東日本大震災の津波で神社の社殿が流された上、避難指示で住民が散り散りになり存続の危機に。伝統を絶やすまいと、地元の人でつくる請戸芸能保存会が中心となって、避難先の仮設住宅で田植え踊りを披露してきた。


  • LINEで送る