企業の防災意識向上を訴え 震災遺族らがフォーラム、仙台 

仙台市内で開かれた企業や学校などの防災意識向上を訴えるフォーラム=17日午後

 東日本大震災の遺族らが集まり、企業や学校などの防災意識向上を訴えるフォーラムが17日、仙台市内で開かれた。震災から間もなく7年となり、教訓が忘れ去られる懸念が強まる中、遺族は参加した約80人を前に「災害や防災を自分のこととして考えてほしい」と思いを語った。

 宮城県女川町の七十七銀行女川支店では、屋上に避難した行員ら12人が津波で犠牲になった。長男健太さん=当時(25)=を亡くし、銀行の責任を問う訴訟を起こした田村孝行さん(57)は「遺族が声を上げ続け、企業が人命を第一に考えるようにしたい」と語った。


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