北国に春呼ぶ勇壮な舞、青森 豊作願い「八戸えんぶり」 

八戸えんぶりが始まり、舞を披露する踊り手=17日午前、青森県八戸市

 青森県八戸市で17日、北国に春を呼ぶ伝統の祭り「八戸えんぶり」が始まった。馬の頭をかたどったきらびやかな烏帽子をかぶった踊り手が豊作を願い、勇壮な舞を披露した。20日まで。

 雪の降る早朝、踊り手やはやし方、歌い手らでつくる計33組の「えんぶり組」が市内の神社に集まり、舞を奉納。頭を大きく動かし、両足で力強く地面を踏みしめ、田植えや種まきの作業を表現した。

 えんぶりは約800年前に始まったとされ、1979年に国の重要無形民俗文化財に指定された。「えぶり」と呼ばれる土をならす農具を手に踊ったのが由来とされ、大地に眠る神を起こし、春を呼ぶ祭りとして知られる。


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