公立病院の62%赤字 16年度、医薬品値上がりで 

 全国873公立病院の2016年度決算を集計すると、61・7%に当たる539病院の経常収支が赤字だったことが30日、総務省の調査で分かった。前年度より3・3ポイント増え、6年連続で拡大。病院が受け取る診療報酬のマイナス改定や、医薬品などの価格上昇が影響した。

 公立病院は、民間では採算が取れない離島や山間部の地域医療を担っているケースが多く、自治体が特別会計を設けて運営している。総務省の有識者研究会は昨年末の報告書で、民間のノウハウを持つ外部人材の登用や経営の見直しを提言。これに沿って同省は自治体に改善を促す方針だ。


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