草津白根、火山ガス上昇で爆発か 東京工大観測所が分析 

本白根山の噴火とガスの動き

 23日に噴火した草津白根山の本白根山(群馬県)では、地下のマグマから出た高温の火山ガスが上昇し、水蒸気噴火に至った可能性があることが、30日までの東京工業大・草津白根火山観測所の野上健治教授(地球化学)らの分析で分かった。マグマが活発化している可能性もあり、ガスの監視が欠かせないという。

 噴出した火山灰を分析するとフッ化水素や塩酸、二酸化硫黄が含まれていた。隣接する草津白根山の白根山では地下の高温高圧の熱水に溶け、ガスとしてはほとんど出てこない。

 野上教授は「白根山に上がっていた火山ガスが本白根山への通り道ができて噴火を引き起こした可能性がある」と話す。


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