神戸薬科大新たなタンパク質発見 メタボ症候群予防に光 

 メタボリック症候群や糖尿病の発症を防ぐ新たなタンパク質「Fam13a」を、神戸薬科大(神戸市)の江本憲昭教授と池田宏二准教授のチームが発見した。

 成果は30日以降の米科学アカデミー紀要電子版に掲載。体内の血糖値を下げるホルモン「インスリン」の正常な作用を助けるタンパク質で、発症を予防する新しい治療薬の開発につながると期待される。

 チームによると、人は太ると脂肪細胞が肥大してインスリンの作用が弱まり、メタボリック症候群などの発症リスクが高まるが、肥満でも健康な人もいるため、これまでは肥満と発症の詳細なメカニズムは解明されていなかった。


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