美容目的の保湿薬処方規制見送り 患者反対で厚労省 

 美容目的の処方が問題視されている保湿用塗り薬「ヒルドイド」について、厚生労働省は23日、公的医療保険の適用除外や処方量の制限を見送る方針を決めた。医療費の無駄遣いとの指摘により規制を検討していたが、抗がん剤による皮膚の乾燥を治すために使っているがん患者団体や、日本医師会(日医)の強い反対を受け断念した。

 病院などに支払う診療報酬の審査支払機関に対し、不適切な処方がないか審査の強化を求める対応にとどめた。4月の診療報酬改定に向け、24日に厚労相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)に提案する。


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