豪、サンゴ礁保護に53億円 オニヒトデ被害、白化現象深刻 

白化現象が深刻化したオーストラリアのグレートバリアリーフ(共同)

 【シドニー共同】オーストラリア政府は22日、北部沖にある世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」の保護活動に今後1年半で6千万豪ドル(約53億円)を拠出すると発表した。グレートバリアリーフでは、サンゴを食い荒らすオニヒトデの増殖や、温暖化を主な原因としサンゴの死滅につながる白化現象などが深刻化しており、回復を目指す。

 グレートバリアリーフは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産で、政府は経済効果を年64億豪ドルと見積もっている。政府は22日の声明で「リーフで生計を立てている人たちの将来を確保したい」と強調した。


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