タンチョウ、雪中を舞う 北海道鶴居村の釧路湿原周辺 

北海道鶴居村の給餌場に飛来し、優雅に舞う国の特別天然記念物タンチョウ=20日

 北海道鶴居村の釧路湿原周辺で、国の特別天然記念物タンチョウが雪中を舞い、観光客を喜ばせている。20日朝には、羽ばたく瞬間を写真に収めようと、カメラを手にした人たちがねぐらとなっている川を訪れた。

 タンチョウは午前8時ごろから動きだし、甲高い声で鳴いたかと思うと次々に飛び立った。隊列を組んで優雅に舞い、近くの給餌場へ向かった。湿原周辺で生息するタンチョウは、餌がなくなる10月ごろから3月半ばにかけ、人里に近い給餌場に集まっている。

 友人と訪れていた大阪市の会社員瀬谷佳子さん(28)は「すごい迫力で感動した。寒さを我慢したかいがあった」と、うれしそうだった。


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