在日コリアン170人規模応援団 平昌五輪、朝鮮総連が派遣へ 

 韓国と北朝鮮が平昌冬季五輪での合同入場行進や合同チーム結成などで合意したことに関し、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が170人規模の在日コリアン応援団を派遣する計画があることが18日、分かった。複数の関係者が明らかにした。

 朝鮮総連は共同通信の取材に「(南北の)両当局が細部を詰めてからのこと。まだ何も言えない」としている。

 朝鮮総連は、2002年に韓国・釜山で開かれたアジア大会でも数百人規模の在日コリアン応援団を派遣した例がある。しかし、北朝鮮に対し厳しかった李明博、朴槿恵両政権(08~17年)下では、こうした動きは下火になっていた。

 17日の南北次官級協議後に発表された共同報道文では「朝鮮総連の応援活動を韓国当局が保障する」と記された。関係者は「(北朝鮮の参加が決まれば)応援団を出すべきだとの声はあったが、具体的に動きだしたのは17日から」と明かした。すでに朝鮮総連の各支部などを通じて募集を始めているという。

 応援団の派遣は3次に分かれ、いずれも4泊5日の予定で、開閉会式を含むほぼ全日程をカバーする。現地では、北朝鮮から訪れる230人余りの応援団と共同行動する見通し。費用は二十数万円という。

 現在、在日コリアンには韓国籍と朝鮮籍がある。朝鮮籍での韓国渡航には韓国政府発行の証明書が必要だが、関係者は「17日の合意に基づく特別枠のような扱いになるのでは」と話した。


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