首都認定に対抗策示せず パレスチナ、限界を露呈 

PLO中央委員会で演説するパレスチナ自治政府のアッバス議長=14日、ヨルダン川西岸ラマラ(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことを受けて開かれたパレスチナ解放機構(PLO)中央委員会が15日、2日間の日程を終えて閉会した。PLO議長を兼務するアッバス自治政府議長はトランプ氏を酷評したが、実効性のある対抗策は打ち出せず限界が露呈した。

 「(トランプ氏による中東和平交渉の仲介は)世紀の取引ではなく、世紀の侮辱だった」「(首都認定という)罪を犯した後では、米国の提案も仲介も受け入れられない」。アッバス氏はヨルダン川西岸ラマラで開かれた会議初日の14日、これまで以上の強い口調でトランプ氏を非難した。


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