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県北の街、話芸培う 年1度は地元独演会 春風亭一之輔さん 小学生で“初高座”

「ちょっと露出が増えた」昨年。忙しい高座の合間を縫ってのテレビ・ラジオ出演のほか、音楽プロデュースにも挑戦。演目だけでなく、仕事の種類も含め「間口の広い噺(はなし)家になりたい」=都内
「ちょっと露出が増えた」昨年。忙しい高座の合間を縫ってのテレビ・ラジオ出演のほか、音楽プロデュースにも挑戦。演目だけでなく、仕事の種類も含め「間口の広い噺(はなし)家になりたい」=都内
聞かせどころ、笑わせどころでは表情が目まぐるしく変わり、身振り手振りが大きくなる。まるで登場人物が乗り移ったかのよう=12月25日、池袋演芸場
聞かせどころ、笑わせどころでは表情が目まぐるしく変わり、身振り手振りが大きくなる。まるで登場人物が乗り移ったかのよう=12月25日、池袋演芸場

 千葉県内の地名は落語の演目によく登場する。「花筏」の「銚子での相撲興行」、「幾代餅」での「野田のしょうゆ問屋の若旦那」。それは、大消費地・江戸につながる利根川の水運と、肥よくな関東平野の恵みを利用するしょうゆ産業がもたらした繁栄の象徴だ。「駅を降りると蒸した大豆のにおいがするんですよ、本当に」。人前で話すことに慣れていなかった少年が、一人で何役もこなす話芸で大成する物語は、そんな県最北端の街に始まる。

    ◆     ◇ 

 実家は東武野田線野田市駅近く。昔ながらの商店が立ち並ぶ目抜き通りは目と鼻の先。「シティーボーイ。野田の中では相当な都会っ子」と笑った。

 でも ・・・

【残り 1424文字、写真 3 枚】



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