18年度粗鋼生産、増加予想 東京五輪需要が本格化 

 日本鉄鋼連盟は18日、2018年度の粗鋼生産量が17年度をやや上回るとの見通しを発表した。東京五輪関連の需要が本格化して国内経済の緩やかな拡大が続くことや、輸出の増加がけん引する。東京都内で記者会見した鉄鋼連盟の進藤孝生会長(新日鉄住金社長)は「1億600万トンを超えてほしい」と述べた。

 18年度の鉄鋼の国内需要は、建設関連が前年度比微増、製造業は横ばいを見込む。新興国を中心に世界経済が堅調に推移していることから、輸出は前年度をやや上回る水準になると見ている。

 17年度の粗鋼生産量は16年度(1億517万トン)からほぼ横ばいの見通し。


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