鹿島と清水建設捜索、リニア不正 東京地検特捜部と公取委 

東京地検特捜部の家宅捜索を受けた鹿島の本社=18日午前、東京都港区

 JR東海が発注したリニア中央新幹線の工事を巡り、入札前に協議して受注予定者を決めていた疑いがあるとして、東京地検特捜部と公正取引委員会は18日、独禁法違反(不当な取引制限)の疑いで大手ゼネコン鹿島(東京都港区)と清水建設(中央区)の本社を家宅捜索した。総工費9兆円に上る巨大プロジェクトの入札の実態解明を急ぐ。

 特捜部と公取委は近く、大成建設と大林組も捜索する見通し。

 JR東海によると、リニア関連工事は2015年以降、計22件の工事契約を締結。「スーパーゼネコン」と呼ばれる大林組、鹿島、清水建設、大成建設の大手4社が代表の共同企業体が、うち15件を受注。


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