大川小遺族の高校生が講演 震災の記憶伝える決意示す 

 命や防災について考えるイベント「みんなで防災」が17日、東京都内で開かれ、東日本大震災により児童・教職員84人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校の卒業生で、自身も妹を失った只野哲也さん(18)が講演した。「つらくても当時のことを思い出して、声に出して言わなくてはならない」と、震災の記憶を伝えていく決意を示した。

 当時、小学5年生だった只野さんは津波にのまれながらも助かったが、3年だった妹の未捺さん=当時(9)=を失った。「悲しい出来事があった大川小の出身だと言えない子が多い。自信を持って胸を張っていけるような未来にしたい」と思いを語った。


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