神戸の大震災銘板、5千人超に 遺族ら亡き人の名残し記憶伝達 

「慰霊と復興のモニュメント」に母の梅本美代子さんの名前が刻まれた銘板を取り付ける同免木美佐さん=17日午後、神戸市(代表撮影)

 阪神大震災犠牲者らの名前を掲げる神戸市中央区の「慰霊と復興のモニュメント」で17日、新たに10人の銘板を加える式典が開かれた。年に1度、直接の死者に限らず、震災の影響で亡くなった人や復興に貢献した人にも対象を広げて名前を追加しており、今回で計5005人に達した。参列した遺族らは、亡き人の記憶を忘れず受け継いでいく思いを語った。

 兵庫県芦屋市で自宅の下敷きになり亡くなった小山君恵さん=当時(79)=の孫吉田潤子さん(50)=神戸市須磨区=は震える手を次女涼沙さん(15)に支えられ、銘板を取り付けた。「娘の世代にも震災のことを伝えたい」と話した。


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