ペルー大統領、失職の危機 汚職疑惑で議会に罷免決議案 

14日、ペルー・リマで演説するクチンスキ大統領(中央)(ペルー政府提供・ロイター=共同)

 【サンティアゴ共同】南米ペルーからの報道によると、同国議会(130議席)の複数の会派は15日、汚職疑惑が浮上したクチンスキ大統領の罷免決議案を提出した。罷免には本会議の3分の2以上の賛成が必要。政権は少数与党のため賛成が多数を占める見通しで、クチンスキ氏は失職の瀬戸際に追い込まれた。

 本会議の投票は来週とみられる。罷免された場合、ビスカラ第1副大統領が大統領に昇格する見通し。

 クチンスキ氏は16年6月の大統領選決選投票で、フジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ氏を僅差で破って当選した。任期は21年まで。


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