中国、鋼材の輸出関税撤廃 来年1月、日米欧と摩擦も 

 【北京共同】中国財政省は15日、2018年1月1日から鋼材の輸出関税を撤廃すると発表した。財政省は「産業の発展や輸出状況の変化を考慮した」と理由を説明している。中国の鋼材輸出が再び増加し、日米欧など各国・地域との摩擦が強まる可能性もある。

 中国の今年1~11月の鋼材輸出は数量ベースで前年同期比30・7%減、金額ベースでも0・5%減少した。過剰生産能力の削減が進んだ上、堅調な景気を背景に国内需要が回復していることが要因とみられる。

 中国の鉄鋼を巡っては、国有企業が国内で消化しきれない製品を安値で輸出しているとして、各国・地域との間で通商問題となっている。


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