科学研究費が2年連続減、総務省 16年度、18兆4千億円 

 総務省は15日、企業や大学などが2016年度に使った科学技術研究費の総額が18兆4326億円で前年度に比べ2・7%減ったと発表した。減少は2年連続。大手電機メーカーなどが事業見直しの一環で研究費を削ったことが影響したとみられ、総務省は「減少は一時的」とみている。

 研究主体別にみると、最も資金を投入しているのは企業で2・7%減の13兆3183億円だった。エコカー、自動運転を巡る開発競争が激しい自動車メーカーなど「輸送用機械器具製造業」が全体の22・0%を占め、テレビなどの「情報通信機械器具製造業」が10・2%、「医薬品製造業」が10・1%と続いた。


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