割れてもくっつくガラス 自然修復し再利用も 

 割れた破片を互いに押しつけると、断面が自然にくっついて修復する特殊なガラス素材を東京大の相田卓三教授のチームが開発し、14日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。相田教授は「割れても再利用できる初めてのガラス素材。ごみを減らして持続可能な社会に貢献できそうだ」と話している。

 従来は割れたガラスを再利用するには高温で溶かして成形する必要があった。相田教授らはポリエーテルチオ尿素と呼ばれる高分子材料を使ったガラスを試作。室温で両側から力を加えて断面を押しつけると、分子同士が動いて結合し修復するのを確かめた。


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